資産効率は、一般にはなじみがなく、初耳の方も多いのでしょう。資産と売上高で測ります。
例えば、屋台と店舗の営業のラーメン屋さんを考えてみましょう。普通、財務分析しない方が両者を比べると、店舗のラーメン屋さんの方が立派で良いように思いがちですが、資産の活用という視点で測ると、
300万円の屋台(資産)で、月商150万円売上るラーメン屋さんは、資産回転期間2か月(= 資産 ÷ 月商)となり、
1800万円の店舗(資産)で月商300万円売上るラーメン屋さんは、資産回転期間6か月で、屋台の方が効率的であるという判断になります。資産相当額を2か月で稼ぐか6か月で稼ぐかという評価で、短い方が効率的と判断されます。
貴方は現金1800万円もっていたとき、どちらの商売を始めますか。屋台なら6台買って毎月150万円×6台で月商900万円、店舗なら月商300万円。6台も屋台ができるかどうかは別にして、断然屋台でラーメン屋さんを始められるのではないでしょうか。(ここで、異論のある方は営業効率の財務指標を理解されています。パチパチパチ)
回転期間(=資産÷月商)、回転率(=売上高÷資産)のいずれも資産効率の指標です。お互いが逆数ですので、回転期間が上がると改善の場合は、回転率が下がると改善になり、逆も同じです。ややこしいので、この講では、回転期間を説明します。
資産と売上高で資産効率を測ります。

株式会社SPLENDID21 代表取締役。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。
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