超優良企業は「流動性」を意識的に低くしてきます。
それは緻密な計算があってのこと。
トヨタの流動性評価はほぼ10年、赤信号領域に入っています。流動比率は110%以下が基本です。
現金預金4兆円あると聞けば、流動性はMAXいいのではと思われ勝ちですが、流動負債は18兆円もあります。
さて、なぜ、トヨタは流動性を悪いままに放置するのでしょうか。
資産を保有するには資本コストがかかるのです。ですから、トヨタは現金預金、売上債権、棚卸資産を沢山持ちたがらないのです。ですから、流動資産が少なくなって流動性が悪いままになります。
では、利益が上がっていれば溜まってくる流動資産はそこへ行ったのでしょうか。
それは、投資!
資本コスト<投資利益を求めて資金移動します。つまり、流動資産が固定資産に変えられます。