7-4流動性の落とし穴 ②

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超優良企業は「流動性」を意識的に低くしてきます。

それは緻密な計算があってのこと。

トヨタの流動性評価はほぼ10年、赤信号領域に入っています。流動比率は110%以下が基本です。
現金預金4兆円あると聞けば、流動性はMAXいいのではと思われ勝ちですが、流動負債は18兆円もあります。

さて、なぜ、トヨタは流動性を悪いままに放置するのでしょうか。

資産を保有するには資本コストがかかるのです。ですから、トヨタは現金預金、売上債権、棚卸資産を沢山持ちたがらないのです。ですから、流動資産が少なくなって流動性が悪いままになります。

では、利益が上がっていれば溜まってくる流動資産はそこへ行ったのでしょうか。

それは、投資!

資本コスト<投資利益を求めて資金移動します。つまり、流動資産が固定資産に変えられます。

 

 

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企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
企業評価・経営者評価のスペシャリスト 山本純子
株式会社SPLENDID21 代表取締役。 多変量解析企業力総合評価「SPLENDID21」というシステムにより、通常の財務分析ではできなかった経営全体を「見える化」するシステムを提供。 近年では様々な企業が本手法を利用して莫大なデータより有用な情報を引き出し、実際の経営に役立てています。 代表者プロフィールはこちら
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