増益・減益

連結財務諸表から読む子会社・関連会社 阪急阪神ホールディングス




関西での老舗企業である阪急阪神ホールディングス株式会社は、子会社に阪急電車、阪神電車、阪急阪神不動産をはじめ、旅行会社、ホテル、バス、タクシー、関連会社に百貨店、テレビ局など子会社137社、関連会社45社で構成された巨大企業です。阪急神戸線沿線に住みたいという方は多く、関西人にとって憧れの企業です。

経営を俯瞰する 阪急阪神ホールディングス

2012~2021年3月期までの10年間の連結財務諸表を分析しました。

企業力総合評価はコツコツした右肩上がりでしたが2020年2021年はコロナの影響で悪化しました。
2019年までの改善は、資産効率以外が安定した改善トレンドでこれを支えました。
資産効率が底値であるのは業種特質です。一番規模の大きい電気鉄道業は、莫大な固定資産を持たないと営業できず、これが悪いとの指摘は酷ですので致しません。
営業効率・資本効率の悪化が安全性を悪化させました。

営業効率を考察してみましょう 阪急阪神ホールディングス

営業効率各下位指標のグラフを示します。

コロナの影響前、売上高総利益率は、2016年まで 改善、以降悪化しています。売上高販管比率の継続的な改善の中で増収しています。その結果、売上高営業利益率は改善トレンドを示しています。

営業外収益・営業外費用の考察 阪急阪神ホールディングス

売上高営業利益率と売上高経常利益率のみを考察してみましょう。青と緑の折れ線グラフです。
2018年までは両者の差は小さくなり続けたのに対し、それ以降は差が広がり始めています。2021年には、売上高営業利益率は0.36%の黒字に対し、売上高経常利益率は▲1.34%の赤字になってしまいました。これをどう読めばよいのでしょうか。
営業利益に営業外収益が足され、営業外費用が差し引かれ経常利益になります。ですからその内容を調べればわかります。

全体的に営業外費用の方が多いことが分かります。これが営業利益>経常利益の理由です。
営業外費用の支払利息はどんどん減ってきており、これが両利益率の差がなくなる理由でした。しかし、2018年までドンドン増加していた持分法投資利益が減少に転じ、2021年には、投資損失が計上されてしまいました。これが、2018年以降、両利益率の差が広がった理由です。持分法投資利益は関連会社の利益、持分法投資損失は関連会社の損失のHDの持分割合を示します。
子会社群の当期純利益は、概ね連結財務諸表の当期純損失▲36,702百万円から、関連会社の持分法投資損失の1,622百万円を差し引いた▲35,080百万円となります。関連会社群のそれは▲1,622百万円です。
(各子会社、各関連会社によって数字は異なりますので、大掴みに言ってという意味で記載します)

 まとめ

グループ会社数が増加すれば、子会社・関連会社の業績にバラツキが生まれます。それぞれの会社のアフターコロナのV字回復力が気になります。ホールディングスの経営指導手腕に期待したいと思います。

編集後記 バラが美しい季節になりました。バラは病害虫に弱く育てるのが難しいので、バラ園に行って楽しみます。綺麗とありがとう、2重に幸せです。      (^^♪ 文責JY

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